有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)が政府に提出した報告書内容に、小野次郎さんがツイッターで立腹されていました。
報告書内容とは、皇族数減少対策のために取りまとめられた、例の2案です。
①女性皇族が結婚後も皇室にとどまる案
②旧宮家(=旧皇族)の男系男子が養子として皇籍復帰する案
小野さんは特に②案に異議を唱えています。
その部分を、転載させてもらいます。少しことばを足しながら。
(旧)皇族の復活は、世論の理解が得られない、と小野さん。
なぜなら1945(昭和20)年に終戦した、その直後に、(旧)皇族を廃止することと、象徴天皇制をととのえることを、一体の改革として日本の国は行いました。
皇族、そして華族(近衛、鷹司、三条など)、それから士族、これらの封建時代の身分を廃止したことが、戦後民主主義改革の肝心なポイントです。
そして、廃止された(旧)皇族は一般市民となり、そこから70数年が経ちました。もう既に3代目に代替わりしています。
先祖が皇族だったというだけで、今ではみなさん本当に一般の市民です。職業も恋愛相手も趣味の旅行も、自由に選んで生きてきた市民です。
はたして今から、その中の誰かを、皇族に仕立てられますか?
職業も恋愛相手も趣味の旅行も、決して自由には選べない皇族という立場に、今からその人の身の丈を、合わせよと誘えますか?
人間は習慣になじんでしまう生き物でしょう。
(旧)皇族を養子として皇室に復帰させる、その②案は、右翼論者が強く主張するものであり、安倍元総理や自民党の一部の議員も推している案です。
けれども、なにしろその案は、世論の理解は得られないでしょう。(旧)皇族という身分を復活させることは、戦前の天皇制に回帰し、世の中に身分制を持ち込むことになります。それは 戦後民主主義に反します。現実的ではありません。
小野次郎さんがもっとくわしく語っているサイトがこちら→ こども嵐土「政治の中の皇室」