安倍前総理による、神風の話

かわうそ君 ©吉田戦車/小学館

 4年前に、国会から政府へと、皇位継承問題の議論を早く始めるよう促していました。
 それは、明仁天皇が退位されるときで、皇室典範特例法の付帯決議、という形でなされていました。
 しかし、議論は始まらず時間だけが経ち、天皇退位からもう2年近くも、先送りされてきました。

 なぜ先送りがされてきたのか。
 その理由の一端と思われる安倍政権でのエピソードが、3月24日の東京新聞に書かれていました。
 以下へ転載させてもらいます。

【 ─神風─
 皇位継承について安倍前政権の危機意識は薄かった。17年2月首相公邸。
「40年先でいいんじゃないか」。当時の安倍晋三首相は、退位をめぐる有識者会議メンバー(注・当時の有識者会議メンバー)との会食で、継承策を決める時期について平然とこう言ってのけた。
 当面は秋篠宮さま、悠仁さまと続くから「大丈夫」との理由だった。
「男系維持と女系容認の意見は交わらないから、今は決められない。いざとなったら、この国は神風が吹く」とまで語り、メンバーをあきれさせた。
「事なかれ主義は」菅政権にも継承された。菅首相は「事務方の杉田和博官房副長官に任せている」と周囲に説明。関係者は「首相は皇室の問題に関心がない」と嘆く。】

 上記は一紙の記事でしかないですが、ファクトチェックはされているはずで、内容は事実にもとづいているのだと思います。
皇位継承議論は、政府にやる気がなくてというよりも、政府がやりたくなくて、あえて先送り、されてきたということなのでしょうか。

 菅政権でこのたび有識者会議の会合は始まりましたが、杉田和博官房副長官が取り仕切っているそうです。
 杉田官房副長官といえば、日本学術会議の6名を理由を明らかにせずに任命拒否した方、と憶えてますから、皇位継承問題では、暗躍なさらないでいただきたいと願います。

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