皇位継承とは? 小中学生にも分かるようにまとめました
時々ニュースになる皇位継承(こういけいしょう)問題。天皇の地位を受けつぐことが皇位継承ですが、女性が天皇の跡をつぐのに賛成の意見と、歴史的に見て反対という意見に、大別されてしまう問題を、一から分かりやすく解説していきます。
Japanese imperial succession issue
時々ニュースになる皇位継承(こういけいしょう)問題。天皇の地位を受けつぐことが皇位継承ですが、女性が天皇の跡をつぐのに賛成の意見と、歴史的に見て反対という意見に、大別されてしまう問題を、一から分かりやすく解説していきます。
皇位継承者は、男女を問わず天皇の第一子にしよう、だから女性天皇を認めよう、という案が、2005年に有識者会議によってまとめられ、政府に提出されました。ところがその直後、秋篠宮家に男児 悠仁さまが誕生されて、上記の案は、うやむやに。
世論調査をすると、女性天皇や女系天皇に賛成する人は多いと分かります。もしもその賛成の意見を一般的にしたいなら、国会で議論して、皇室典範という天皇家の法律をかえて、女子の天皇もみとめると書き込めばよいでしょう。
女性天皇反対派の意見には、日本の歴史にもとづいた伝統や、血統がかかわっていて、男系、女系、という分類が大事になっています。複雑そうに見えますが、そこを分かりやすく解説していきます。
いったい何が男系で、何が女系なのかを、図を使って分かりやすく解説します。子どもの父親をたどっていって天皇にゆきつく場合に限り、男系とくくれて、愛子さまが、結婚して男子を産んだとしても、その子は女系になるんだと。
女性天皇に反対する人は、天皇の血筋が126代も続いている世界最古の血統で、大変な価値であり、男系男子のこの伝統が重要なのだと主張します。ただ過去には、男子を産むために女性を置く、側室制度があったから続けて来られたのでした。
かつて天皇の地位は、かならず父から子へと継承されたのではありませんでした。兄姉弟や、遠い親せきへの継承も多くありました。実は神武から第9代目の天皇までは、神話の天皇でもありました。
天皇という呼び名は7世紀の天武天皇の頃のようです。天武天皇は中央集権国家を築き、国史をまとめ、唐や新羅と戦もしました。その時代に、天皇が神格化されていきました。
奈良時代の法律では女系天皇をみとめていました。明治時代になってからです、天皇は男系男子のみが継承するとし、天皇を現人神とし、国家神道によって国をまとめようとしたのは。明治時代から始まる伝統がありました。
大相撲の土俵に女性は上がれない伝統あるそうですが、それは明治時代に板垣退助の改革によって決められたルールで『日本書紀』では女子のが男子よりも先に上がっていたと調査できました。