政府は、今後「皇女」という国家公務員の制度を新たにもうけて、天皇家一族(皇族)が、とり行ってきた公務を、その皇女にもになってもらうという案を示しました。
なぜなら、皇室の女子は結婚すると、皇籍を離れて一般人になるため、公務につく皇族がどんどん減ってきていて、この先も減っていくばかりであるから、上記の案が、考えられたそうです。
「皇女」の対象者として、天皇家の愛子さまと、秋篠宮家の眞子さま、佳子さまが想定されていると。
しかしこの政府の案には大きな反発があります。
そんな案を考え出す前に、政府は早急に、皇位継承問題について真剣にとりかかるべきだからです。
いまの政府は、天皇は男系男子でなければならないという声に、押し切られているために、皇位継承問題の方をおろそかにするのでしょうか。
また「皇女」という設定はそもそも、憲法違反になるという指摘もあります。
元皇族ではあるが一般人となった女性を、「皇女」という尊称をもった国家公務員にあらかじめ就けることは、法の下の平等を定めた憲法14条に、触れる可能性があるのです。その条文が、次です。
「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。華族その他の貴族の制度は、これを認めない」
日本政府は、女性宮家を新たに設立して、そこで公務をになってもらうという案にさえ、触れようとしません。
国民の多くが、その点についても柔軟に考えようとしているのに、政府はどうもかたくなです。