久邇 邦昭(くに くにあき) 氏の想い

皇位継承問題(こういけいしょうもんだい)は、国会で議論される問題です。つまり広く国民が考えて、国民の代表である国会議員が最後には決めることになります。
とはいえ、天皇の跡つぎのことなので、天皇家の方はいったいどう希望されているのか、できればそこも知ってみたいです。天皇家の親せきや、前の天皇の意見も、ここでは参考にしながら今いちど、皇位継承問題を考えてみようと思います。

久邇 邦昭(くに くにあき) 氏の想い

調べてみると、天皇家に近い方で、きっぱりと発言している方がおいででした。

久邇 邦昭氏は、─私個人が兎や角言うことではなかろう─とことわりながらも、著書『少年皇族の見た戦争』の中で、次のように述べています。

──近頃、旧皇族をまた皇籍にもどすべきだという意見もあるようだが、私はこれについては「何を今さら」というのが正直なところ本心だ。……これを今さら、皇籍に復(ふく)して国民の貴重な税金をいただくのには拒否反応がある。

久邇氏は上皇のいとこで、今上天皇は、いとこの息子にあたる、という方です。昭和20年の敗戦直後までは皇族でした。伊勢神宮の大宮司や、神社本庁統理もつとめられました。

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