三笠宮 崇仁 さまの想い

昭和天皇の末の弟である三笠宮崇仁(みかさのみや たかひと)さまも、しばしばはっきりと発言されました。

昭和21年11月には、「新憲法と皇室典範改正法案要綱」という、明治につくられた皇室典範が、民主的に書きあらためられることを願った、長文の意見書を公表されました。

その中の「皇族の婚姻」の項で、次のように記しています。

──従来の皇族に対する性教育はなつて居なかつた。
さうしていざとなつてから宛(あたか)も種馬か種牛を交配する様に本人同志の情愛には全く無関心で家柄とか成績とかが無難(ぶなん)で関係者に批難(ひなん)の矢の向かない様な人を無理に押しつけたものである。
之(これ)が為(ため)どんなに若い純情な皇族が人知れず血の涙を流し果ては生死の境をさ迷ふたことであらうか──

ここからは読みとれますね、天皇家の若い皇族には、結婚することがとてつもないプレッシャーだったことが。そこでは当然、男系男子の血をひきつぐことが一番に考えられていたはずです。

天皇家には人権がないとも言われます。職業は自由にえらべないし、参政権はないし。また一般人なら、たとえば夜中にふと思い立ち、愛車をとばして好物のラーメンを食べにいく、なんて行動だってとれますが、そういった自由はいっさいゆるされないのが、天皇家一族です。

そういった現状もふくめて、皇位継承問題は考えたいと思います。

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