高市早苗氏は、女性天皇容認

高市早苗氏・自民党ホームページより

 自民党の高市早苗政調会長が、「文芸春秋」新年特別号のインタビューで、女性天皇を容認する考えを示しました。
「女性天皇には反対していない」
 なぜなら歴史上、推古天皇など8人の女性天皇がすでに存在した事実があるからで、とはいえ、女系天皇には、反対だと。

 高市氏の意見はつまり、天皇家の愛子さまが、即位して天皇になることは認めるということです。
 しかし愛子さまが、一般男性と結婚して生まれた子どもが、男子であっても女子であっても、即位すればそこから女系天皇になるので(=父方が天皇でないから)、認めないということです。

 高市氏はまた、女性皇族が結婚後も皇族に残る「女性宮家」をつくる案も、さまざまな問題が出てくる、といって賛成していません。
 高市氏が賛成している案は、(1947年に皇籍を離脱した)旧宮家からの、皇籍復帰です。
 それは旧宮家の男子に、養子縁組で皇族になってもらい、そうして皇族の数を増やしつつ、その人物をふくめて皇位継承を考えて、天皇制を維持していくべきということでしょう。
 女子が天皇につくなら一代限り。男子ならば、養子であっても継続して良いと。

 しかし、国民のほとんどが見たこともない知らない男子を、昔々に宮家だった理由で連れてきて、今日から皇族です、と言われても反発や反感や批判が国民の中から起きるでしょう。と思います。
 唐突に皇族になったその男子は、生まれた時からずっと一般人として暮らして自由な振る舞いをしてきたはずで、そんな一般人が皇族という、ある部分で人権を返上せざるを得ない立場の生活に、どうやってなじめるのでしょう。

 高市氏は「男系の皇統につながる方であるということで、自然になじまれる」と述べています。
 自然に、なじまれる…
 人間はバーチャルなキャラクターではないです、想念や理想の中の人物像とは、重なり得ないと思うのですが。

 それからまた、美智子さまも、雅子さまも紀子さまも、嫁いで皇族になられた女性たちは、何かにつけバッシングをうけて苦しんでこられました。
 旧宮家から入る男子には、似たようなバッシングは起きない、といえるでしょうか。
 もしも起きた場合のダメージは、相当なものになる気がしますが。

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