政府の有識者会議は16日に、7回目となる最後の会合を開き、これまでの論点整理を行いました。
それはつまり、皇族数の減少をどうするかといったさまざまな課題については、現在の皇位継承順位の中で、対策を見出していくべきである、という結論で会合を終えたということです。
座長の清家篤氏(元慶応義塾長)は、第6回までの有識者会議で、21人の専門家から行ってきたヒアリングを次のように振り返りました。
「現在の皇位継承順位のもとでの、皇位継承の流れを、ゆるがせにしてはならないと考えている方が、ほとんどだった」と。
また、皇族数の減少については、
「ヒアリングの中でも危機感を表明された方や、何らかの対応が必要と考えている方がほとんどで、皇族数は、確保する必要がある」と清家氏は述べ、そうして、
「現在の皇位継承の流れを前提として、対策を、検討していくこと」を確認した、と締めました。
現在の皇位継承順位は、1位が秋篠宮さま、2位が秋篠宮家の長男の悠仁さま、3位が上皇さまの弟の常陸宮さまです。
有識者会議のこの結論は、やっぱり、というものでした。
政府が望んでいた形にまとめられたのでしょう。だいたい政府の考えで、有識者会議の人選はなされたのでしょうし。
国民的議論をおこし得ない答申になりました。