
第6回有識者会議 ©共同通信社
政府の有識者会議は6月7日、首相官邸で第6回会合を開き、最後のヒアリングとして、4名から意見をききました。
小説化の綿矢りさ氏は「女性天皇の誕生を歓迎する風潮もあるかと思う」と述べ、女系天皇は「慎重に取り扱う必要がある」とし、旧宮家の男系男子子孫の養子縁組は「現実的な案」と評価しました。
気象予報士の半井小絵氏は「前例にしたがい、一代限り」で女性天皇を容認すると述べ、女系は「日本を混乱させる」と反対し、旧宮家からの養子縁組には賛成しました。
漫画家の里中満智子氏は、女性天皇を描いた作品も生みだしていて「男系女子に、皇位継承の資格は当然ある」と強調し、旧宮家の皇籍復帰については「戦後、人為的に、強制的に」皇籍離脱が行われたのだから、皇籍復帰には賛成する、と述べました。
松本久史国学院大教授(神道史)は女性天皇について、「歴史的経緯にもとづく規定の、容易な変更はつつしむべきだ」として異議を唱え、女系天皇も「考えられない」と反対しました。
有識者会議は、各界の21名からヒアリングをしてきましたが、今回で終了とし、次は論点整理に入ります。